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木野241号、進む無電柱化 帯開建

無電柱化が進む国道241号(音更木野大通)

交通対策・防災に 
 帯広開発建設部が音更町木野大通の国道241号で交通事故対策と合わせて実施している無電柱化の工事が着々と進んでいる。工事中の3~5丁目の区間は年度内に工事を完了する予定で、6~8丁目は設計に着手。北海道の無電柱化率は1・5%と首都圏(東京23区=8%)よりも遅れており、防災性向上の観点からも幹線道路の無電柱化が急がれる。(完戸雅美)

 災害の防止や安全な交通の確保、良好な景観形成などを目的に、国などの道路管理者が無電柱化の事業を進めている。帯広開建が所管する十勝管内の国道では、帯広市内の国道236号で800メートル区間が無電柱化済みで、現在は国道241号の十勝大橋から音更町木野大通6丁目までが事業化され、電線の埋設などの工事を行っている。

帯広は弥生通も計画
 道道を管理する北海道は2021年度に「北海道無電柱化推進計画」(21~25年度)を策定。計画には帯広市大通南28丁目から自衛隊前までの幕別帯広芽室線(弥生通)が整備予定箇所として盛り込まれた。

 帯広建設管理部によると、同線は帯広圏都市交通マスタープラン(基本計画)において圏域環状線の一部に位置付けられ、第1次緊急輸送道路として指定されている。緊急車両の通行や住民避難行動、緊急物資の輸送など防災性の向上を目的に整備が予定されていると言う。時期は未定だが、2・3キロのうち1・6キロ区間の整備を計画している。

 このほか、国が所管する整備中の国道241号(音更町)、地域要望が上がっている上士幌町の国道273号(ぬかびら源泉郷)と芽室町の国道38号(芽室公園前)が着手予定箇所として記載されているが、国道273号と国道38号は事業化が決定していないため、着手時期は未定だ。

 16年12月に施行された無電柱化推進法に基づき、国は事業の推進と合わせて、啓発活動にも取り組んでいる。帯広開建は11月10日の「無電柱化の日」に合わせ、帯広市役所、音更町木野コミュニティセンター、道の駅ガーデンスパ十勝川温泉(音更)、道の駅かみしほろ(上士幌)、めむろーど(芽室)でパネル展を開催。無電柱化の目的や技術、整備事例などを紹介し、無電柱化の意義などの周知活動を行っている。

11月10日→「1」を電柱に見立てると…
<無電柱化の日(11月10日)>

 2016年12月に成立した「無電柱化の推進に関する法律」で、国民の間に広く無電柱化の重要性について理解と関心を深めるよう、「1」を並ぶ電柱に見立て、それを「0」にするという意味で制定された。

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