auショップに問い合わせ殺到、ヤマトの配達困難・・・物流などに影響も KDDI通信障害
2日から続くKDDIの通信障害の影響が十勝管内でも出ているが、大きな混乱はなかった。
帯広市内のauショップには2、3の両日、ユーザーからの問い合わせが殺到したが、担当者は「4日は数件にとどまっている」と話す。KDDIが復旧作業の完了を発表したが、一部では通信制限が続いているため、店舗入り口の張り紙で現状を周知している。
ヤマト運輸道東主管支店によると、配達ドライバーのスマートフォンがすべてauのため、スムーズな配達が困難な状況だったという。担当者は「十勝で大きな遅れなどは発生していないが、まだスマホが復旧していないドライバーもおり、連絡が難しい状況が続くと遅れが生じるかもしれない」と話している。
藤丸では幹部らに貸与する携帯電話がauで、業務連絡ができない状況に。ただ、「土日は取引先との連絡はなく、仕入れや発注に影響はなかった」(竹成仁史営業部長)。スーパー「ハピオ」(音更)は4月に電子決済でauペイを導入したが、買い物客からの苦情はなかった。同店は「通信障害に気付き、最初から現金やカードで買い物をしていたのだろう」と推測する。
JR貨物は、コンテナ情報を扱うシステムにKDDI回線を利用。本州と札幌間を結ぶ便に遅れが出ているものの、同北海道支社道東支店によると「今のところ、道東地区での影響はない」という。(完戸雅美、佐藤いづみ、吉原慧)