参院選道選挙区 石川知裕氏擁立を正式決定 立民道連第二の候補
【札幌】今夏の参院選道選挙区(改選数3)で2議席獲得を目指す立憲民主党道連は26日、常任幹事会を開き、現職の徳永エリ氏(60)=2期=に次ぐ2人目の候補予定者として元衆院議員の石川知裕氏(48)の擁立を正式に決めた。
第二の候補者選考で道連は1月4~18日に公募を実施。石川氏と道議の松山丈史氏(48)=札幌=が応募し、道連は1月中にも選考結果を公表予定だった。
だが、国民民主党も道選挙区に候補擁立を模索していることから、連合の意向もあって両党が調整に入ったものの難航。選考作業は2月にずれ込んでいた。
候補選考では石川氏の衆院議員3期の政治経験と2019年の知事選に出馬した知名度が評価された。十勝毎日新聞社の取材に対して石川氏は「再び国政へのチャンスをいただいたので頑張りたい。新型コロナウイルスで疲弊した地域を元気にするための政策を掲げていきたい」と語った。
石川氏は足寄町出身。07年の初当選以来、衆院議員を3期務めた。19年には道知事選に出馬したが、鈴木直道氏に敗れた。石川氏の妻は石川香織衆院議員。
道選挙区をめぐっては党本部が徳永氏を公認している。道連としては石川氏を公認申請するが、党本部の判断で無所属とし、立憲と国民の双方が推薦する道も残す意向だ。今後両党の協議を経て決める。
立憲道連の逢坂誠二代表は「2人の候補者が最も有利に戦うことができるよう国民や連合と形を整える必要がある。野党が分断されている今の状況が良いとは思わない」と述べ、野党勢力結集の視点で判断されると強調した。
道選挙区では、自民党現職の長谷川岳氏(51)と船橋利実前衆院議員(61)、共産党の松橋千春氏(39)、「NHK受信料を支払わない国民を守る党」の斉藤忠行氏(30)、幸福実現党の森山佳則氏(55)が出馬を表明している。(道下恵次)