「手にした人を笑顔に」 中札内養護生徒がばんえいの特別グッズを製作
中札内高等養護学校(平井孝和校長、生徒122人)の生徒たちが、ばんえい十勝(帯広市主催)のオリジナルキーホルダーとコースターを製作した。グッズは帯広競馬場で毎月実施されている「QRクイズラリー」の来年1、2月分の景品として登場する予定で、生徒たちも楽しみにしている。
同校ではこれまでも生徒の日ごろの学習成果を披露しようと、中札内村議会の理事者用プレートの制作や、地域のカフェと共同でコーヒー豆の焙煎(ばいせん)を行うなど、さまざまな活動を展開している。今回の企画は、ばんえい十勝企画課に勤める旧中札内高校出身の池守孝一さんからの提案で実現。製作は同校工業科・木工科の授業の一環として実施された。
キーホルダーは高さ3センチ、幅7センチの真ちゅう製、コースターは9・5センチ四方で、木のフレームに銅のプレートを組み込んだもの。キーホルダーにはそりを引くばん馬のシルエット、コースターにはばんえい十勝のマスコットキャラ「リッキー」のイラストが、「ばんえい十勝」のロゴと一緒にあしらわれている。
グッズはそれぞれ300個製作。生徒たちが梱包(こんぽう)まで行い、生徒たちのメッセージも同封されている。
6日に帯広競馬場で納品式が行われ、同校から坪内駿教諭と工業科の1年生8人らが出席し、市農政部の佐藤徹也参事に目録とグッズを渡した。
生徒を代表して森田颯人さん(16)が「製作は貴重な体験となった。手にした人が笑顔になるようなグッズになっていれば」とあいさつ。佐藤参事もグッズを手に「自分でも使いたいくらい。同校はさまざまなことに挑戦しているので、来年度もばんえいとコラボできれば」と感謝した。
QRクイズラリーは帯広競馬場内で毎月、開催日に実施しているイベント。場内5カ所に設置されたQRコードを読み取って出題されるクイズに答えると、月替わりのグッズが当たる。キーホルダーは1月、コースターは2月の景品となる。(大木祐介)