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灯油高値 ホームセンターでは節約グッズに注目

店舗入り口に並ぶ補助暖房のセラミックファンヒーター。灯油価格の上昇が続く中、問い合わせも増えている(DCMホーマック稲田店)

 原油価格の高騰で、値上げが続く灯油価格。帯広消費者協会の直近の調査では市内の灯油平均価格は1リットル当たり107・86円。昨年同時期に比べて30円以上高く、2014年9月(103・88円)以来の高水準となっている。冬の到来を前に、ホームセンターでは窓ガラスからの冷気を防ぐ断熱シートなどの節約グッズが注目されている。

 帯広市内5店舗を対象にした同協会の調査によると、今年は5月から90円台が続き、8~10月は98・40円で高止まりしていた。道内灯油業界のプライスリーダーとされるエネコープは1日から定期配達の価格を全道で一律8円値上げし、帯広市内は1リットル当たり108円となった。

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 同協会も会員となっている道消費者協会は10月、札幌消費者協会と連名で、国と道に「灯油価格の抑制と安定供給を求める緊急要請」を実施。「小売り段階での便乗値上げ等への監視を強め、消費者に対し的確・迅速な情報提供を」などと求めた。帯広消費者協会の寺嶋義信専務理事は「新型コロナで経済が停滞している上に、灯油の値上げは家計に相当影響がある」とし、道や国の対応を注視する。

 ホームセンターでも、灯油価格の動向をチェックしながら関連商品の売り場づくりを進める。

 市内のDCMホーマック稲田店では10月中旬から、店舗入り口で暖房器具の売り場を展開し、節電効果もあるセラミックファンヒーターなどを並べている。「(お客は)灯油価格に敏感になっている。灯油ストーブの補助暖房としての電気暖房の問い合わせが増えている」(加藤史也副店長)という。

 外からの冷気を防ぐ断熱シートや、窓に貼らず置くだけの「あったかボード」も豊富なサイズを取りそろえる。今年は自宅でのリモートワーク用に足元専用のボードも登場した。これらの商品は「雪がちらつき始めたら、一気に動くのでは」(同)とする。(澤村真理子)

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