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接種券当日郵送で予約に時間差 混乱避け「来週以降に予約」の声も

接種券が届いた後、すぐに予約の電話をする市内の高齢者(24日)

 帯広市で24日、75歳以上の高齢者向けに新型コロナウイルスワクチン接種の予約が始まった。予約に必要な接種券(郵送)の配達も同日始まったが、地域ごとに配送時間が異なるため午前中に届かない人が多かった。コールセンターや医療機関への電話がつながりにくい状態が続き、「混雑を避けて次週以降に予約する」と見送る高齢者もいた。(深津慶太、大木祐介)

1カ月以上先も
 「いつも郵便が届くのは午後。できるだけ早い日程で予約したいが…」。市内の上田壽明さん(84)の自宅に接種券が届いたのは午後3時ごろだった。

 通院歴のある病院2カ所にそれぞれ10回以上、電話をかけてつながったものの、1回目の接種は7月中旬だった。病院の職員に「接種券がなくても、朝から予約を受け付けていた」と告げられたという。

 「初日に予約しても、1カ月以上先まで予約が埋まっていることに驚いた」と上田さん。その後、「少しでも早く受けたい」と市のコールセンターに数十回電話をかけ、別の病院で6月上旬に1回目の接種を予約したという。

 市内の高齢者サロンで代表を務める平林孝之さん(84)は「人が集まる場を運営しているので、早くワクチンを受けたい」と希望した。脳梗塞を患った影響でパソコンの操作がおぼつかないため、日中から電話での予約を試み、午後7時すぎにようやく通じた。「親切で分かりやすく対応してもらえた」と、ほっとした様子で話した。

 市内の男性(79)は「夕方になって接種券が届いた。知人は午前中に届いていて、不公平感を感じた。事前に接種券を配布してもよかったのでは」と話す。

焦らず来週に
 一方、接種券が正午ごろに届いたという市内の村上やよいさん(77)は、当日の予約を見送った。「電話はなかなかつながらないと思うので、焦らず来週以降に電話をしようと思う」と話す。「接種券に同封されていた文書もたくさんある。ワクチンの量も確保していると聞くし、しっかり読んでからでも遅くないのではないか」と語った。

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