顔認証も体験 高齢者対象にスーパーシティ勉強会 更別村
【更別】国家戦略特区スーパーシティのエリア指定を目指す村は14日、村内の高齢者を対象にスーパーシティ勉強会を開いた。参加者は「更別村スーパーシティ構想」で行政サービスや買い物の支払いに活用するとしている「顔認証システム」を体験し、最先端技術を活用した暮らしの一端に触れた。
同構想では75歳以上の高齢者を優先ターゲットに位置付ける。この日は高齢者世話付き住宅シルバーハウジングの入居者を対象とし、60~90代の12人が参加した。
西山猛村長が「スーパーシティは空飛ぶ車がいきなり来るわけではなく、生活の中の困り事を解決しようというもの。お年寄りが生きがいを持ち、幸せに年を重ねられる村にしたい」と構想への思いを語った。
スーパーシティ構想で村と連携するNECの担当者が顔認証システムについて「自分の顔が暗証番号や証明書、お財布になる」と解説。NEC本社にある顔認証決済を導入したコンビニもVTRで紹介した。大手総合建設コンサルタント長大(東京)の担当者は予約制乗り合いタクシーについて説明した。
池田ほすえさん(81)は「顔認証は楽そうだけど、お金も持たずに買い物に行くのは慣れるのかな」と感想を述べていた。村は16日に内閣府に更別村スーパーシティ構想を申請する。(澤村真理子)