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「銀河鉄道の夜」2年ぶり再演 コロナ禍に負けず 帯広市民ミュージカル来月公演

12月の公演に向け、練習に熱を入れる出演者たち

 おびひろ市民ミュージカル(通称obiカル、小林弘明実行委員長)の第18回公演「ミュージカル 銀河鉄道の夜」が12月20日、帯広市民文化ホールで開かれる。「新型コロナウイルス対策を取った上で、皆が楽しめる作品になるよう磨きを掛けていきたい」(小林実行委員長)と練習を重ねている。

 市民ミュージカルは子どもから大人まで幅広い市民の手で、毎年公演を行っている。今回の「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の童話が原作で、主人公の孤独な少年ジョバンニと友人カムパネルラが銀河鉄道で不思議な世界を旅する物語。2018年の第16回公演(15周年記念)でも上演した作品で、同ミュージカルの山本和彦さんが脚本、副実行委員長の黒田勝史さんが演出を務める。

 公演は大ホールを会場に午前11時と午後3時からの2回(各2時間程度)、配役を入れ替えて行う。

 今年は新型コロナの感染拡大や自粛期間を受け、5月ごろから開催の可否について協議。出演者の数を例年(50人程度)より抑えて32人で臨む。安全な状態で公演するため、練習時には参加者の検温や消毒を徹底。不要不急の外出も控えるよう呼び掛け、準備を進めてきた。公演当日は観客の収容率を50%にして「密」を避ける。

 23日は大正農業者トレーニングセンターで、大道具を組み、衣装もそろえての通し稽古を行った。

 午後の部でジョバンニを演じる井岡未怜さん(帯広畜産大学2年)は、主役への大抜てきに「重圧も感じたが、練習を重ねて自信につなげてきた。皆で作品を形にする素晴らしさを実感している」と笑顔。午前の部でカムパネルラ役の山崎美憂さん(帯広柏葉高校1年)は「練習がなかなかできない中、役づくりに協力してくれた人たちに恩返しをしたい」と意気込みを話した。

 開場は各回とも開演30分前。入場料1000円(全席自由)。

 帯広市民文化ホール内のチケットらいぶで取り扱っている。(大木祐介)

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