移転しても変わらぬ「老舗の味」 ぱんちょうが仮店舗で再開
豚丼の老舗「ぱんちょう」が、帯広市東1南5の仮店舗で営業を再開した。長年愛されていた帯広市西1南11の旧店舗は建て替えることにし、8月30日から休業していた。移転後も相変わらずの人気で、休日には帯広名物の味を求める常連や観光客の列ができている。
ぱんちょうは旧店舗で1933年に創業。店舗は直近の建て替え工事から50年が経過し、老朽化が進んでいた。一部で内部の解体工事を進めており、終了までに約1年はかかるとみられている。
今年初めごろから、炭火を使える調理場を探していたところ、そば店(蕎麦処開拓舎)が入居していた物件が見つかり、仮店舗として移転。今月3日から営業を再開した。
旧店から変わらず、豚丼(持ち帰り含む)、みそ汁、飲み物を提供。客席は約30席で、店舗前には10台程度の駐車スペースがある。8月初めに代替わりした4代目の辰巳博史さんらが豚肉の仕込みなどを続けている。
代表の山田美鶴さんは「告知していない中で多くのお客さまに足を運んで頂き大変ありがたい。帯広駅から歩いて来る方もいる。『移転前と変わらずおいしい』という声を聞き、励みになる」と話している。
午前11時~午後7時。月曜、第1・3火曜定休。問い合わせは同店(0155・23・4871)へ。(本田龍之介)