31、1日に帯広方面を初運行 JR新車両「はまなす」
JR北海道が新たに製作した多目的特急車両「はまなす編成」(5両)が31日と11月1日、初めて十勝方面で運行される。通常の座席4両分に加え、1号車はラウンジを設けたフリースペースとなっている。
外観は北海道を代表する花・ハマナスをイメージした鮮やかなピンク色。1号車(定員26人)の「はまなすラウンジ」にはテーブル4台と窓に向いたカウンター10席を配置、物販カウンターや2人用の多目的室兼個室(1室)がある。
2~5号車は客室(定員約200人、4、5号車は指定席)。公衆無線LANを利用でき、全席にコンセントを設置している。
特急「とかち」などで使用している261系1000代特急気動車をベースに内装・外観、一部設備を変更した261系5000代特急気動車。同じ仕様で来年4月完成予定の「ラベンダー編成」(5両)と合わせ、製造費用は約40億円。
新車両は宗谷線や観光・イベント列車、年末年始の繁忙期、修学旅行の臨時列車などに活用。10月17、18日に初運行し、24日以降、北海道鉄道140年を記念して札幌と各地を結ぶ特急でお披露目する。
十勝方面は31日、11月1日の札幌-釧路間の特急「おおぞら」の3号と8号で運行。車内では十勝ワイン、十勝トテッポ工房(帯広市)のトテッポサブレなども販売する。
JR帯広駅の佐々木大輔駅長は「当面は十勝方面を運行する予定はないので、この機会に体験してほしい」と話している。(津田恭平)