新得 相馬商店が「御書印プロジェクト」参加
【新得】書籍を販売する相馬商店(新得町本通南1)が、全国的な書店巡り企画「御書印プロジェクト」に十勝管内第1号店として参加している。中村実希子社長(39)は「“御書印”を通し、本屋に足を運ぶきっかけになれば」と集客に期待を寄せる。
小学館パブリッシング・サービス(東京)が、「書店と人を結ぶ」プロジェクトとして3月にスタート。客が書店に足を運んだ際に、各書店オリジナルのスタンプやメッセージなどを「御書印帖(ちょう)」(200円)に残していく。1冊に50書店分のスタンプが押せる。現在42都道府県210店、道内では札幌や利尻島(宗谷管内)などの7店が参加(5日現在)し、その輪が全国に拡大している。
相馬商店では、新得ゆかりの作家宮下奈都さん(福井県在住)のエッセー「神さまたちの遊ぶ庭」のカバーイラストとタイトルロゴをデザインしたオリジナル御書印を作製した。宮下さんは2013年4月から1年間、町トムラウシで家族5人で暮らし、その日々をつづった同書に同店が登場する縁でスタンプ化が実現した。同店では今後、宮下さんの書籍の特別コーナーも設ける。中村社長は「御書印集めは、旅に出る楽しみにもつながる」と魅力をアピールする。
受付時間は月-土曜の午前9時~午後5時。問い合わせは同店(0156・64・5055)へ。参加店はプロジェクトの公式サイトに掲載。(佐々木健通信員)