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映画館 再開後も旧作上映 今後の新作上映開始にも調整不安

休業要請が緩和され、営業を再開したが客足が戻らないシネマ太陽帯広(5月25日)

 緊急事態宣言が解除され、行楽施設にも客足が戻ってきたが、映画館は相次ぐ新作公開延期で頭を悩ませている。当面は旧作のアンコール上映を行うが、感染防止策として、座席は隣り合って座れないことから子供連れやカップルなどの集客が見込めず、厳しい状況が続いている。

 シネマ太陽帯広(帯広市西3南11)は、5月25日に営業を再開した。換気や消毒はもちろん、1席以上の間隔を空けた指定席でチケットを販売。しかし客足は戻らず、柏浦亜紀恵統括マネジャーは「一人も入らない回も珍しくない」と肩を落とす。

 「007」や「名探偵コナン」など国内外の新作が軒並み延期となり、同館では3月以降、公開予定だった新作約20本が延期に。

 現在は臨時休業前の4月17日まで上映していた「パラサイト 半地下の家族」「スマホを落としただけなのに」などのほか、過去に上映したことがある「シン・ゴジラ」「アベンジャーズ」などを特別鑑賞料金で上映している。

 今後は「レ・ミゼラブル」「君の名は。」など過去のヒット作を予定し、上映作は「配給元に相談して決めている」(柏浦マネジャー)という。徐々に新作の公開時期も決まっているが、「新作20本を限られた五つのスクリーンでどう調整していくか」(同)など課題が尽きない。(松田亜弓)


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