「とかち太郎」 植え付け最盛期
JA帯広かわにしなど管内9JAで生産する「十勝川西長いも」の植え付けが、管内で最盛期を迎えている。今年は収量増が期待される品種「とかち太郎」に全量で切り替え。生産者は豊作を願い植え付けを進めている。
従来品種より直径が太い「とかち太郎」は、昨年産から切り替えが進む。全量切り替えとなることで従来(約2万トン)から2割の収量増が期待される。今年は9JA合わせ、前年(約550ヘクタール)とほぼ同様の作付けを見込む。
帯広市基松町の小泉裕亮さん(45)の畑では、種子用も含めて2・8ヘクタールで作付け。12日に開始した作業は終盤で、ゆっくりと進む播種(はしゅ)用機械に乗り、手作業で種イモを植えた。小泉さんは「『とかち太郎』は収量が期待でき、市場からも評価を受けている。安全で品質の良いものを生産していきたい」と話していた。
秋の収穫は11月を予定。十勝川西長いもは国内のほか、米国や台湾、シンガポール、カナダにも輸出されている。2019年産の全体出荷量は2万2476トン。(中島佑斗)
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