移住ドラフト指名の芳野さんが着任 芽室の地域おこし協力隊
【芽室】町の地域おこし協力隊として4月から、芳野都馬さん(22)が着任した。芳野さんは昨年9月の移住マッチングイベント「北海道移住ドラフト会議」で町が交渉権を獲得した“大卒ルーキー”。町が今年度から取り組む「芽室ジモト大学(仮称)」の運営に携わる。
芳野さんは群馬県出身。大学では社会教育や生涯学習について学び、中学社会と高校地理・歴史の教員免許も取得した。
大学3年の3月に日本一周旅行をした際、出会った人から地域おこし協力隊のことを聞き興味を持った。旅行中に直感で「住んでみたい」と感じた北海道への移住を決意。企業や自治体を「球団」、移住希望者を「選手」に見立てたドラフト会議に参加し、複数球団が手を挙げた中、手島旭芽室町長がくじ引きで交渉権を獲得した。昨年11月には町内を見学。「会議では町長から熱意を感じた。見学の時には移住の気持ちが固まっていた」と話す。
「芽室ジモト大学」は中・高生を対象に、地元の大人が町の魅力などを伝える町の新規事業。芳野さんは「地元の良さを分かっている人は案外少ない。町に何があってどんな魅力があるかを理解してもらえるような取り組みをしたい」と意気込んでいる。
「コーンチャーハンやニジマスがおいしかった」とすでに町の魅力を体感している芳野さん。「町の人から『芽室を変えるのは若者や移住者だ』という声を聞き、プレッシャーもあるが新しい視点で仕事を頑張りたい」と語った。(細谷敦生)