緊張の入学式 十勝の多くの小中高校が再開
新型コロナウイルスの感染予防策として、臨時の休校措置が取られていた十勝管内の多くの小中高校で8日、入学式や始業式が行われ、新学期が始まった。教室ではマスク姿の児童・生徒らが間隔を空けて座り、校長らが感染予防を呼び掛けるなど、例年とは雰囲気が異なる学校再開となった。管内の小中学校は2月下旬、高校は3月上旬から休校となっており、全校生徒・児童が登校したのは約1カ月ぶり。
このうち、帯広柏小学校(鈴木義秋校長、児童419人)では、新入生55人が真新しいランドセルを背負い、保護者同伴で登校。入学式では鈴木校長が毎朝の検温と車に気を付けるよう呼び掛け、「みんなのすてきな笑顔を見るのが楽しみです」と歓迎した。
在校生による歓迎の催しは省略し、式典は約10分で終了。ホームルームは行わず、体育館で教室の写真をスライドショーで紹介した。この日は保護者1人の出席が認められ、尾崎明子さん(46)は「学校には十分配慮してもらえ、ありがたい。記念になりました」と話した。
同校は感染予防策として、当面は休み時間を短縮し、下校時間を45分程度早めるほか、清掃は当番の児童だけが下校後に行って“分散下校”に努める。
十勝教育局によると、管内公立校の新入生は、小学生2613人、中学生2885人、高校生2075人。各校の入学式は10日までに行われる。(高田晃太郎)