体育の授業に一輪車とトランポリン 音更下士幌小
【音更】下士幌小学校(舘田真校長、児童38人)は、今年度から特色ある学校づくりの一環として体育の授業に「一輪車」と「トランポリン」を取り入れている。地域の協力を得ながら開かれた教育の実現に向け、外部講師を招いて12日にスタートした。
これまでは冬場の体育の授業にスケートやスキーを行っていたが、技術の習得ではなく児童の興味や関心を引き立てようと、一輪車とトランポリンを導入。4月から小規模特認校となるため、地域性を生かした授業展開も狙いにある。
13日には一輪車の授業が初めて行われ、講師は下士幌地区に住む白木真沙美さんと音更小教諭の片桐絵美さんが務めた。ともに一輪車ペア競技で世界チャンピオンに輝いた経歴がある。
練習は学年ごとに行われ、3・4年生のうち初めて乗る5人は壁を使って車輪を半回転させる練習、乗ることのできる7人は横一列になって手をつないで進んだり、空中で乗ったりする練習に取り組んだ。
最後に白木さんと片桐さんが「パプリカ」の曲で息の合った演技を披露。稻延真也君(9)=3年=は「先生たちが格好良かった」、瀧本和愛さん(10)=4年=は「空中乗りが難しかった。次の授業が楽しみ」と笑顔を見せていた。
白木さんは「一輪車は運動神経の良しあしに関係なく、一生懸命に練習したら必ず結果が出る」とし、片桐さんは「一つ技ができると、どんどん広がりを持たせられる。できそうでできない時が一番楽しめる」と一輪車の魅力を語った。一輪車の授業は19、20の両日にもある。
トランポリンの授業は12日に初めて実施し、17日も予定している。元トランポリン競技全道チャンピオンで、下士幌地区に住む常見忠久さんが指導に当たる。(長瀬聡美通信員)