「甲子園」優勝の清水高のパン 満寿屋商店で商品化
清水高3年の男子生徒3人が考案し、「パン甲子園2019」でグランプリに輝いた「サンティエ・ルージュ・ドゥ・カンパーニュ」が、パン製造の満寿屋商店(帯広市)によって商品化され、20日から期間限定で市内の麦音(稲田町南8線)で販売されることになった。3人は「プロの手で想像以上の完成度で商品化してもらい、非常にうれしい」と喜んでいる。
3人は山田皓太さん(18)と藤田成之介さん(18)、曽根拓馬さん(18)。いずれもパン職人を希望する3年生。10月に岩見沢市で開かれたパン甲子園(実行委主催)で、フランスパン生地にあんを何層も織り込んだ「サンティエ-」で最高賞のグランプリを獲得した。同高としては2年連続のグランプリ。男子生徒だけのチームは初という。
同社で商品化を担当した佐々木駿介さん(23)も清水高OB。小麦はキタノカオリをメインに十勝産100%を使用、同じく十勝産小豆100%の自家製あんでは清水町産「とか蜜」でコクを出し、生地中に2層織り込んだ。14センチホール380円(4分の1カットは100円、税込み)。来年1月末まで1日限定20ホールの販売となる。
同社は学校支援の一環で、例年同コンテスト管内優秀作品の商品化を続けている。昨年も3人の先輩の作品が「鶏となますのバインミー」として限定販売した。山田さんは「昨春から3人で苦労して考案した自信作。多くの人に食べてほしい」と話している。(佐藤いづみ)