おせち今年は高級志向 2~3万円台好調、完売も 増税影響あまりなく
正月の食卓を彩る「おせち」の商戦が、帯広市内の大型店、スーパーなどで本格化している。高価格帯の商品の人気が高く、少人数向けの商品も好調。各店では今週末から12月下旬にかけて予約のピークを迎える。
藤丸は10月から22種類のおせちの予約を開始。海鮮を豊富に詰め込んだ少人数向け「北の和膳」(2~3人前、1万2420円)を新たにラインアップに加えた。このうち7種類は完売、有名ホテル、料亭が手掛ける2万~3万円台の高価格帯の商品が早い段階で動いているという。
食品課の春日健二課長代理は「改元の祝賀ムードが続いているのか、例年より早いペースで高価格帯の商品が完売している。これからは少人数向け商品の予約が伸びるのでは」と話す。
ダイイチは3~4人前の三段重(1万7064円)を用意。昨年は道内で約600セットを販売、今年も前年並みの数量を見込んでいる。28日まで予約を受け付けており、「例年20日以降に予約のピークを迎える」と話している。
帯広市内のホテルでも、引き合いが強まっている。北海道ホテルは4人用の商品が完売、「リピーター客が8~9割近くを占めており、増税の影響は受けなかった」と話す。2人用も残りわずかとなっている。
ホテル日航ノースランドは例年よりセット数を6割程度増やし、2人用商品が完売した。「増税もあって内容を吟味し、見直した。売れ行きは好調」としている。
回転ずしチェーン「なごやか亭」を展開する三ツ星レストランシステム(釧路市)の帯広支部によると、市内2店で販売したおせちは昨年の5割増の売れ行き。10月中に予約は締め切っている。(沖田唯可、本田龍之介)