スポーツチャンバラ道大会で準優勝 音更の南川君
【音更】スポーツチャンバラの道オープンカップ2019(11月17日、北大小体育館、北大翠剣会主催)で、下音更小学校5年生の南川健太君(11)が昨年に続いて出場し、長剣フリージュニアの部で準優勝に輝いた。初の栄冠が手に届くところにきたことで、南川君は「来年は優勝したい」と意欲を見せている。
スポーツチャンバラは、相手の体のどこを狙っても1本というチャンバラ遊びをルール化した競技。空気入りの長い袋状の剣などを使うため、安全で誰でも楽しめるとして競技者が世界中に広がっている。
南川君は、十勝スポーツチャンバラチャレンジ館(十勝SC、上田義人師範)に所属。2年前からスポーツチャンバラに打ち込み、現在は週に1回、町内の木野北部児童館で稽古を積んでいる。昨年の道オープンカップは大会自体が初出場ながら新人の部で4位に入り、上田師範も「他の子より動きが速い。伸びる」と成長を期待していた。
今大会の長剣フリージュニアの部は小・中学生が対象で、14人が出場。十勝SCに所属する先輩の山本哲司さん(14)=下音更中2年=から試合前に「自信を持て」と背中を押されて強い気持ちで臨み、肩を中心に大きく振る「すくい打ち」で一気に勝ち上がった。
決勝は2本先勝の3本勝負で、自分よりも身長が20センチほど高い160センチを超える6年生との対戦。リーチの差で苦戦を強いられる中、得意のすくい打ちも決まらず、逆にそのすきを突かれて痛い敗戦を喫した。
それでも、堂々の2位に輝き、優勝という次の目標に向けて動きだしている。南川君は「負けてこれまでにない悔しさを感じた。リベンジしたい」と闘志を燃やしている。(小縣大輝)