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「道東のつながりを強めたい」 クリエイター設立の「ドット道東」

「ドット道東」のメンバー。左端は中西さん(「ドット道東」提供)

 道東を中心に活動するクリエーターが集まる一般社団法人「ドット道東」が、道東の魅力的な暮らしぶりや取り組みを紹介するガイドブックの制作に取り組んでいる。資金はクラウドファンディング(CF)で募っており、既に目標を大幅に超える190万円以上が集まっている。代表理事の中西拓郎さん(31)=北見市=は「地域の課題解決の一助にクリエーターの力を使っていただきたい」と話している。

 同法人は、中西さんのほか理事4人で5月に設立。道東は、昼の観光だけを観光地単体で楽しむ通過型観光と評されることが多いとされる。昨年から道東で企画してきたイベントで集まる機会が多かった5人が、この状況に危機感を抱き、集まった。十勝からも野澤一盛さん(30)=帯広市=、神宮司亜沙美さん(34)=大樹町=が加わった。

 法人名には個々の人や活動などの点(ドット)が集まり、道東という面づくりを目指す思いを込めた。

 現在制作中のガイドブック「.doto」は、メンバー5人が日頃の活動で得た道東の魅力的な取り組みなどを紹介。定価1200円でB4判100ページ程度を想定している。

 CFサイト「CAMPFIRE」では、3000円の支援でガイドブックを進呈するほか、メンバーが道東の自治体に出向きイベントを支援したり、1カ月間限定で移住してまちをPRしたりする支援者特典を用意した。目標額の100万円は約1週間で突破。現在は200人以上から約195万円(11日現在)の支援が集まっている。CFは今月末まで。

 十勝からのメンバーの1人、野澤さんは「自分自身も京都からの移住者。道東に来た知り合いが出て行くのを見るのがつらかった。住む人が魅力を感じ、住み続けてもらうためにも、隣のまちにいる人とつながってまちの魅力を再発見してもらいたい」と話す。

 代表理事の中西さんは「通常のCFでは少ないとされる知り合い以外の支援者からも多く、驚きと同時に期待を感じている。総合振興局や市町村などのくくりに収まりきらない『道東』の魅力を伝えるお手伝いをしたい」と語っている。
(本田龍之介)

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