観光列車 来年8月運行 JR北海道
【札幌】JR北海道は22日、来年夏に運行を予定している高級観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の概要を発表した。来年8月を中心とする約1カ月間に4回程度運行、札幌発着の3泊4日(金-月曜で調整)の日程で道東や旭川・富良野を周遊する。十勝では1日目に池田駅で下車し、バスで管内観光地を巡る。発売は来年2月になる見通し。
1日目は十勝で宿泊。2日目は十勝からバスで移動して釧路から列車に乗車、知床エリアを観光する。3日目は旭川・富良野エリアを巡り、4日目に旭川から札幌に戻る。定員や旅行代金は調整中。
観光列車は東急電鉄が静岡県伊豆エリアで運行している観光列車のうち、客車5両と電源車を借り受ける。これにJR北海道所有のけん引用機関車2両を連結し、全8両編成で運行する。機関車は太陽と収穫の色をイメージするオレンジで、白の電源車を挟み、ブルーの客車が連なる。
旅を演出するため一部駅では装飾を施す予定。沿線地域と協力し、乗客の歓迎ムードを高めることにしている。JR北海道の島田修社長は同日の発表記者会見で、「観光列車単体では(収益を上げるのは)厳しいが、特急や新幹線の利用を含むトータルで観光施策として成長させたい」と期待を寄せた。(有岡志信)