きょう公示 候補十勝入り 前半に集中 各陣営受け入れ準備
参院選が4日に公示され、十勝管内の政党支部も一斉に運動を開始した。道選挙区を中心に候補の十勝入りが前半に集中、各陣営とも受け入れ準備を進めている。
自民党道11区支部は、高橋はるみ氏、岩本剛人氏の当選を目指し、中川郁子前衆院議員を本部長とする選対本部を設置、町村にも選対拠点を開設した。高橋氏は5、8、9日、岩本氏は6~8日に十勝入りする。
重点候補の岩本氏は7日夜、帯広市内で1000人規模の集会(十勝地区農政連主催)を予定。中川氏は「(1人の当選に終わった)3年前の二の舞いにならないよう集票を強化したい」と強調する。高橋氏は8日夜藤丸前で街頭演説する。
公明党十勝総支部は、比例候補の若松謙維氏(福島)の応援に全力を挙げ、選挙区は自民の高橋、岩本両氏を支援する。高橋氏優位の観測を受け、岩本氏への重点支援を訴える考え。大竹口武光総支部長は「高橋氏の支援者もいるので10対0というわけにはいかないが、岩本氏を強めに訴える」と話した。
立憲民主党道11区総支部や連合北海道十勝地域協議会などによる十勝合同選対本部は、8日の原谷那美氏、16日の勝部賢志氏の来勝に向けた準備を進めている。5日には立憲民主の宣伝カーが十勝入りし、石川香織衆院議員らが党の政策を訴える。
香織氏の夫で十勝合選の石川知裕本部長は、「3年前の参院選のように2議席を取れるよう全力を挙げる。12月にも予想される衆院選に向けて弾みをつけたい」と語る。
共産党の道選挙区候補の畠山和也氏は8、9日に十勝入りし、6市町を回る。9日昼に藤丸前で300人規模の集会を計画し、山添拓参院議員が応援弁士として来帯する。
同党十勝地区委員会の佐藤糸江委員長は「全国レベルでは野党共闘が浸透。道選挙区も野党で2枠を得るため、厳しい戦いになるが、関心がある年金問題を焦点として支持を広げたい」とする。
比例代表に日本維新の会から立候補した鈴木宗男氏の十勝総連合後援会の赤津寛一郎会長は「鈴木宗男にとって最後の戦い。われわれも精いっぱい満足いく選挙戦にしたい」と述べた。鈴木氏本人が十勝入りするのは8日だけで、帯広市内で街頭演説を予定している。
この他、道内を重点地域とする自民の橋本聖子氏も後援会主導で8、9、17日に十勝を遊説する。