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ロゼのスパークリング発売 清水・十勝レガーロ

あめ色がかったピンク色が特徴的な「さねんころ」のロゼ・スパークリング

 【清水】町産ブドウを使ったワイン「さねんころ」を製造する十勝レガーロ合同会社(御影基線29)が、初めてロゼのスパークリングを醸造した。25日から同社で販売する。

 前身の清水ワイン研究会が2015年から、町内で栽培された山ブドウ系の品種「山幸」を用いて製造を開始。野生酵母を使用し、酸や糖を足さず、自然派にこだわったワインを造っている。醸造はさっぽろ藤野ワイナリー(札幌市)に委託している。

 17年産で微発泡の赤ワインを造ったが、より発泡性の強い物を検討。無ろ過で澱(おり)の多い赤ワインで発泡性を高めると、開栓時に噴き出しやすくなることから、ブドウを圧搾後に果皮を取り除いたロゼの果汁で造ることにした。担当する宮崎幸夫さん(63)は「もともと、色のきれいなロゼを造りたいという思いもあった」と話す。

「珍しい山幸のロゼ・スパークリングを味わって」と話す小田さんと宮崎さん(右から)

 発酵のため糖を加える以外は、同社のこれまでのワインと同様、ブドウ本来の味にこだわって造った。宮崎さんは「フローラルな香りとベリー系の香りが濃く、山ブドウ系らしい酸もほどほどで口当たりがいい」と評する。

 製造開始から4年がたち、安定的に販路は確保できてきたという。今後は苗を確保してブドウの生産量を増やすことを目指す考えで、代表社員の小田勝也さん(74)は「寒さを強みにしたワイン造りをしていきたい」と話す。

 ロゼ・スパークリングの醸造本数は655本。1本750ミリリットルで2500円。同社の営業時間は午前9時~午後5時(日曜定休)。問い合わせは同社(090・8635・5880)へ。(丹羽恭太)

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