「漢字頑張りたい」新1年生が意欲 管内の小学校で入学式
十勝管内の多くの小学校で8日、入学式が行われた。新入学児童は学校生活への期待で胸を膨らませ、校門に足を踏み入れた。今年度限りで閉校する士幌佐倉小学校では、最後の入学生を迎えた。
帯広若葉小学校(早川一之校長、児童478人)では午前10時に開式。新入学児童78人が、少し緊張した面持ちで6年生に手を引かれ、体育館に入場した。
早川校長が「友達と仲良くし、笑顔で元気よくあいさつできる子になってください」と式辞。在校生を代表して、児童会長の森衣羽音(こはね)さんが「楽しい学校生活を送りましょう」とメッセージを送った。
2年生は音楽の贈り物として、鍵盤ハーモニカで「きらきら星」を演奏。手作りの星形のメダルを新入生にプレゼントした。
新1年生の井村快君は「跳び箱を頑張りたい」、秋山心優(みひろ)さんは「社会科の勉強が楽しみ」とこれから始まる小学校での生活を楽しみにしていた。
管内の入学式は9日までに行われる。(細谷敦生)
佐倉小に最後の仲間 鎌田さん元気に登校
来年3月で閉校する士幌町の佐倉小学校(小西一寿校長、児童17人)では最後の入学式が行われ、新入生の鎌田莉碧(りみ)さん(6)がこれから始まる学校生活への期待に胸を膨らませた。
保護者や来賓ら約25人が出席。在校生も見守る中、鎌田さんは担任教諭と手をつないで入場。やや緊張した面持ちながらも、小西校長が「楽しい学校生活を送れるよう頑張りましょう」と呼び掛けると、「はい。ありがとうございます」と元気よく返事した。
在校生も歓迎の気持ちを込めて人気アニメの主題歌「さんぽ」を披露。鎌田さんも一緒に歌った後、「漢字の勉強を頑張りたいです」と自己紹介した。式の後はさっそくクラスで元気な笑顔を見せていた。
佐倉小は1917(大正6)年開校。62、63年のピーク時に約60人いた児童は地域の過疎化で減少し続け、来年4月に士幌小に編入統合される。(安倍諒)