車いす2台乗車が可能 池田のタクシー会社が新車両
【池田】ワインタクシー(古後仁裕社長、9台)は13日、車いす2台が同時に乗車できるタクシーの運行を開始した。管内では初の導入となり、車いす2台のほか2人まで同乗できる。同時にジャンボタクシーも更新した。
車いす2台が同時に乗車できる車両(乗車定員7人)は、市販されている「トヨタ エスクァイア」の車いす仕様(約400万円)。車いすが乗車しない時は運転手を除き6人の乗車が可能で、車いすが1台の場合はほかに5人が乗車できる。
後部のスロープから車いすのまま乗車でき、電動ベルトとワイヤで固定する。特別仕様のシートベルトも備える。車いす1台なら乗車まで2分程度。
同社が予約制乗り合いタクシーの実証実験を行った際、高齢者の利用が多く、「車いすが乗車できるタクシーを」との要望も受けた。もともとあったミニバン型タクシーを更新する形で導入した。
ジャンボタクシー Wi-Fi対応に
ジャンボタクシー(乗車定員10人)は従来の車両の老朽化に伴い「トヨタ ハイエース」の新車(約500万円)に更新した。
更新した2台には無料の公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を搭載。初乗り運賃は660円だが、障害者手帳の提示で1割引きになる。
古後社長は「観光地のタクシーとして、高齢者や障害者が気軽に安心して利用できるサービスを提供したい」と話している。
事前に予約が必要。問い合わせは、同社(015・572・2155)へ。(内形勝也)