三国峠20キロ区間でサービスエリア拡大 ドコモ
【上士幌】NTTドコモ(本社東京)はこれまで同社スマートフォン、携帯電話が利用できない区間だった国道273号三国峠展望台から同町幌加除雪ステーション間の約20キロで、圏外区間を解消した。従来の半分ほどの大きさの小型基地局を配備することで圏外解消につなげ、景観にも配慮した。大手3社のうち、三国峠展望台付近ではドコモが初めて。
三国峠は国立公園内のため景観に配慮する必要があるほか、山間部の入り組んだ地形から電波を飛ばす難しさなどもあり、約40キロにわたり圏外区間だった。これは同社としては道内最長で、観光客からの要望も多かったことから圏外解消に着手。条件が厳しい場所で設置できるよう造られた約80キロ、約0・15立方メートルの小型基地局を1基設置し、15日に圏外を解消した。従来より重さも大きさも約半分のため景観に違和感を与えず、かつ電波も従来の倍ほどの強さ。入り組んだ地形でも電波が届くようになった。
三国峠の残りの圏外区間約20キロについては具体的な解消の計画は立てていないが、NTTドコモ北海道支社は「実現できるように引き続き取り組んでいく」としている。同支社の浜本雅樹ネットワーク部長は「緊急連絡の際や三国峠のカフェで休憩する際などに利用してもらいたい」と話している。(中島佑斗)