歴史を感じる 十勝鉄道とトテッポ通
四中エリアで最も歴史を感じさせるスポットが「トテッポ通」。十勝の基幹作物ビートを輸送した旧十勝鉄道の機関車と客車が配置されている。1977年の廃線の際に鉄道跡地は市に寄付され、現在は西6南17-31間、約2キロの歩行者・自転車専用道路として市民に親しまれている。
旧北海道製糖(現日本甜菜製糖)が1921年、ビートを工場に輸送するために敷設した貨物線。帯広市街と川西地区を結び、十勝の発展に大きく貢献した。最盛期には全長65・5キロの営業路線があった。
旅客輸送も手がけ、帯広畜産大学、帯広農業高校、帯広大谷高校の生徒が通学手段として利用。「トテッポ」「マッチ箱」の愛称で親しまれた。
郷土史家の嶺野侑さん(元市議会議長)は、「トテッポは十勝の農業と奥地開拓、帯広駅南開発を語る上で欠かせない存在。いつまでも記憶にとどめ、地域で大切にしてほしい」と話している。(奥野秀康)
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