授業でユニバーサルデザイン学ぶ 大樹高
【大樹】大樹高校(金田英司校長、生徒149人)で25日、障害の有無や年齢などに関わらず利用しやすくするユニバーサルデザイン(UD)を学ぶ授業が行われた。
家庭科の授業の一環。1年生全員と、科目「生活と福祉」を選択した3年生計64人が受講した。UDを採用した衣料品の開発や製造、販売を行う「ワールドワーク」(帯広)の川道昌樹社長が講師を務めた。
このうち3年生は8人が受講。視野を狭くする眼鏡や肘を曲げにくくするサポーターと軍手を装着し、シャツを着たり、硬貨を数えたりするなど、五感を鈍らせた状態で日常的な動作を体験した。生徒は一般的なシャツではボタン留めに悪戦苦闘していたが、UD化した磁石式ボタンのシャツではスムーズに着用できることに驚いていた。
五十嵐翼さん(18)は「UDではないシャツはとても着づらかった。高齢者の感覚が実感できた」と話した。(船水よう子通信員)