交通機関もマヒ 台風18号北海道に接近
日本を横断し、各地で大きな被害をもたらした大型の台風18号は18日午前10時すぎ、檜山地方に上陸した。台風の接近に伴い十勝地方は風や雨が強まり、交通機関の運休や道路の通行止めなど、市民の生活を直撃した
帯広測候所は十勝全域に大雨警報(土砂災害)、洪水警報を、十勝沿岸部には暴風警報、波浪警報を発表。大雨による土砂災害、河川の増水・氾濫、高潮による低い土地の浸水、暴風や高波に警戒するよう呼び掛けている。
管内の交通機関は運休が相次ぎ、国道や道道などは一部で通行止めとなった。JR北海道は石勝線の南千歳-新夕張・夕張間で、18日の始発から午後6時ごろまでの運転を見合わせた。このため札幌-帯広間のスーパーとかち1~8号と、札幌-釧路間のスーパーおおぞら1~8号の特急16本が運休した。
空の便は、エア・ドゥが羽田午前7時15分発の帯広行き、折り返しの帯広同9時20分発など計4便の欠航を決めた。通行止めは国道38号が浦幌町帯富-直別間(17キロ)で、国道336号が広尾町ツチウシ-日高管内えりも町目黒間(18・1キロ)、道道では落石や越波の恐れなどがあるとして広尾、中札内、豊頃、浦幌、大樹、幕別などで通行止めの措置をとった。
浦幌、本別、大樹では暴風雨の影響とみられる停電が発生。北電によると浦幌は約130戸で午前10時ごろから停電が発生。午後0時15分現在、30戸が停電中。本別では80戸、大樹でも停電が確認された。
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台風18号による大雨を受けて、管内の自治体では災害対策本部を設置し、避難勧告や避難準備情報を出すなど対応に追われた。
広尾、大樹、本別、幕別では災害対策本部を設置。広尾は音調津など7行政区(224世帯、425人)に避難勧告を発令し、避難所を2カ所設置した。幕別町は忠類市街地(602世帯、1154人)に避難勧告を発令した。本別町は土砂災害警戒区域対象の7自治会(191世帯、352人)に避難準備・高齢者等避難開始を発令。町内の3施設を避難所に設定した。