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帯広駅前の顔に別れ バス待合所解体スタート

改築に伴い取り壊しが始まった帯広駅バスターミナル(5日午前10時すぎ、塩原真撮影)

 築20年が経過し、老朽化が進んでいたJR帯広駅前のバス待合所の取り壊しが、5日午前に始まった。地域に親しまれた施設が新たに生まれ変わるまでの間、バス利用者らが旧施設との別れを惜しんだ。

 バス待合所は、市が1997年に設置。2002年に駅周辺の土地区画整備事業に伴って現住所の市西1南12に移設され、03年に耐火性と防寒性を高めるためにプレハブの簡易施設を鉄骨製の外壁で覆った経緯がある。ただ、老朽化が著しく、バス利用者へのアンケートなども受け、市が国の交付金を活用した抜本的な対策に踏み切った。

 工事は武田・岡田特定建設工事共同企業体が請け負い、8月22日から内装仕上げ材などを手作業で撤去。5日は午前9時ごろから重機2台を動かし、下側の壁面から順に解体を進めている。現場担当者によると、解体まで約2週間かかる。

 バス停留所から工事の様子を眺めていた市内の本田恵子さん(78)は「普段からバスを利用する自分にとっては寂しい気持ち。早く立派な施設ができてほしい」と話していた。

 新たなバス待合所は来年3月19日までに完成し、同5月から供用を開始する見通し。(小縣大輝)

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