湖畔へ26キロ 完歩挑戦 鹿追高伝統の大会
【鹿追】鹿追高校(志知芳彦校長、生徒212人)の恒例「第38回然別湖畔完歩大会」が10日、開かれた。
学校から然別湖畔までの26キロを歩き通す限界への挑戦。やり抜く強い心と身体を作ることを目的に、毎年行っている。全校生徒と一般町民約300人が参加した。
開会式で志知校長は「達成した充実感を味わって」とあいさつ。来賓の城石賢一同校PTA会長、大井和行町教育長が激励の言葉を述べた。ラジオ体操をした後、午前9時半に一斉にスタートした。
参加者は農作物が勢いづく平野部を超え、深緑の中で登りの多い山間部を抜け然別湖畔のゴールを目指した。コースの途中では、PTA関係者が給水や軽食の休憩ポイント設置したり、宮坂建設工業が搬送補助などを協力した。額に汗を流して力走する男子生徒や沿道の声援に応えながら歩く生徒の姿もあり、それぞれ自分のペースで大会に臨んだ。
ゴールした参加者もいたが、降雨のため大会は途中で中止となった。3年の大原侑真さんと岡原颯太さんは「思い出深い最後の完歩大会だった。友人と楽しく参加することができた」と話した。(大井基寛通信員)