大海原へ準備万端 大樹漁協のふ化場でサケ稚魚放流盛ん
【大樹】大樹漁協(神山久典組合長)の町内4カ所のさけ・ますふ化場で、サケ稚魚の放流が盛んに行われている。
このうち小紋別さけ・ますふ化場では10面のいけすを使って、ふ化したサケを育て、4月下旬に放流を始めた。作業は水温の状況を見ながら進め、20日までの完了を予定している。
放流ではいけすの仕切りを取り、サケが自然に、隣接する川に移動するのを待つ。18日現在、稚魚は川に残っているが、何らかのタイミングで一気に海に下降するという。
放流した稚魚は重さ1・5グラム以上、体長5センチ程度。同ふ化場では500万尾、4カ所全体では計1700万尾を放つ。
養殖期間は餌を魚の大きさや水温によって変え、寄生虫対策も怠らない。同ふ化場の花川良道場長は「今年は稚魚の育ちが良い」としている。(塩原真)