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ホエイ活用の地サイダー開発 十勝野フロマージュ 中札内

クリームチーズから分離したホエイ。中札内の地サイダーの原料として使われる

 【中札内】チーズ製造販売の「十勝野フロマージュ」(村西2南7)は、チーズの「ホエイ(乳清)」を活用し、地サイダーの開発に取り組んでいる。「十勝地サイダー」シリーズの1つとして、5月以降の発売を目指す。

 ホエイはチーズの製造過程で発生する副産物で、固形分から分離された液体。同社ではこれまでに家畜の餌としての利用、ホエイを使ったドレッシングの開発に取り組んできた。

 同社の赤部紀夫会長は飲料としての利活用を求め、昨年から道中小企業家同友会とかち支部の「とかち地サイダー研究会」に参加。製造を担当する丸善市町(苫小牧市)とともに試作を進めている。

 カマンベールなど多種多様なチーズを製造する中、発色がきれいなクリームチーズのホエイを選んだ。サイダーは少し黄色がかった半透明のホエイの配合割合を変えて試作し、最終的にホエイを7%加えた形に落ち着いた。「乳白色が特徴。ほのかにホエイの味も残せたと思う」(赤部会長)という。

 名称は「中札内チーズホエイサイダー」。販売価格は1本(240ミリリットル)250円を予定している。十勝地サイダーは2012年の「池田ぶどうサイダー」を皮切りに、これまでに7種類を発売している。

 赤部順哉社長は「チーズホエイの存在を知ってもらうとともに、中札内を訪れる観光客に新たな味を提供できれば」と話している。(深津慶太)

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