有機JAS取得へ講習 帯農高で初
NPO法人北海道有機認証協会(ACOH、札幌)による有機JAS認証制度の講習会が15日、帯広農業高校で開かれた。同校の3年生や教諭ら約20人が受講し、有機農業について学びを深めた。
国内では有機農産物と同加工食品の生産方法に関する規格(有機JAS)が定められている。認証を受けた事業者は農産物などに有機JASマークを付け、商品名に「有機」「オーガニック」などの言葉を付けて販売することができる。
認証を受けるにはACOHなど登録認定機関による講習会の受講が必須で、道内でも帯広など各地で定期的に行われている。帯広農業高でも受講希望者が増えたため、同校での初開催となった。
この日は講師としてACOHの大石美紀子さん(札幌)が来校。生徒らはスライドを見ながら、有機JASに関する知識、認定の技術的基準などについて説明を受けた。
同校の堀川裕信教諭は「これから農業を始める若者たちに認定者が増えることで、質の良い食が十勝に増えていくことも狙い。今後も生徒に呼び掛けて開催を続けていきたい」と話していた。(大木祐介)