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スモモ搾りかすで「ソース」商品化 更別農業高

完成した商品を持ちPRする生徒たち。左端はリーダーの田原君

 【更別】村特産スモモの搾りかすを活用し、更別農業高校(小池博志校長、生徒132人)の生徒が開発を進めてきたビネガーソース「更別これ一本」が完成した。未利用食材の有効活用が目的で、トマトなど他の主要素材も使用した無添加商品。26日に音更町内のハピオ木野で行う限定販売が一般へのお披露目となる。

 総合実習の一環で農業科と生活科学科の2年生5人が取り組んだ。「ヤマジョウ」(更別)が昨年4月から製造販売している「更別すももサイダー」の製造過程で大量のスモモ搾りかすが出て、多大な処理費がかかることを知り、商品開発を計画した。

 スモモの搾りかすを酢酸発酵させたビネガーと、学校農園で育てたトマト、ニンジン、タマネギ、ニンニク、村内で栽培されたシイタケなどが主原料。リーダーの田原悠宇太君(農業科)は「スモモビネガーだけでは酸味などが強いため、トマトビネガーを配合したのが特徴。配合の割合に苦労し、何度も試作を繰り返した」と振り返る。

 145ミリリットル入り500円。「おびしん金融経済教育プログラム事業」に採択され、「カントリーホーム風景」(鹿追)などの協力も受けた。担当の菊池直樹教諭は「当初予定していた別の研究が台風の影響で原料が採れず断念した中での開発。今後はケチャップなどスモモビネガーを使った新たな加工品の開発も進めたい」と話している。

 製造は校内で行い、新年度から村内の施設を中心に販売していく予定。(佐藤いづみ)

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