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3Dスキャナーで自分そっくりフィギュアを製造 帯広

3Dスキャナーで自分そっくりのフィギュアづくりが可能。台座に立つ平間社長を撮影するとパソコン上に3Dデータが浮かぶ。右上は以前作製した平間社長のフィギュア(塩原真撮影)

 自分そっくりのフィギュア(人形)がつくれます-。帯広市内のH.T.M(西5南21、平間崇社長)は3Dスキャナーを使った立体フィギュアづくりで人気を集めている。同社によると、3Dフィギュアの製作は道内で唯一。結婚式での記念品や贈答品用に新郎新婦のフィギュアをつくることがメインで、帯広出身の平間社長(45)は「一生に一度の思い出を形にしてほしい」と話している。

 平間社長は以前、帯広市内の帯広ワシントンホテル(当時)や北海道ホテルで勤務。「婚礼品で3Dフィギュアがあれば面白い」と考え、2015年12月に会社を立ち上げた。北海道ホテルや釧路、札幌の各ホテルと提携しているほか、ブライダルフェアにも出展。認知度の高まりとともに需要が増え、現在は月20~30体を製作している。

 石こうでつくる高さ13センチのフィギュアのほか、クリスタルガラス内に立体像を映し出す「3Dクリスタル」(高さ8センチ、幅5センチ、奥行き5センチ)がある。

 製作法は同社のスタジオ内でモデルが台座に立ち、1回転する50秒間に3Dスキャナーのカメラ4台が写真120枚を撮影。30分ほどで3Dデータができあがる。そのデータを東京のフィギュア製造会社に送り、2週間後に完成。実物を見て「すごい」「感激した」などの声が上がるという。

 専用アプリを入れると3Dデータをスマホで見て楽しめるほか、インターネット交流サイト(SNS)に投稿することもできる。

 費用は婚礼用のフィギュア、クリスタルが1体各6万円前後。ウエディングドレスの再現などで技術料がかかるためだが、私服などの場合は3万5000円前後で製作できる。

 「ブライダルに加え、アニメなどのコスプレをした人のフィギュアも好評」と平間社長。まだ実例はないが、遺影代わりにフィギュアをつくることも可能だ。

 問い合わせは平間社長(090・1525・0854)へ。(松村智裕)

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