急上昇ワードは「十勝若牛」? ヤフー社食に清水の味
復興支援で振興局提供
【東京】十勝総合振興局は2、3の両日、都内千代田区紀尾井町のインターネット関連会社大手ヤフーの社員食堂で十勝の「食・観光」PR事業を実施した。清水町の十勝若牛サーロインステーキ重やラクレットチーズなどを提供し、昨夏の台風被害からの復興を図る清水町と、豊かな十勝の食の魅力を発信した。
道と同社が包括連携協定を締結している縁で、同社の協力を得て実施。清水町の復興協力をと、JA十勝清水町(串田雅樹組合長)のサーロイン100キロを、赤身のおいしさが感じられるステーキ重として販売し、十勝若牛のレトルトカレーや黒にんにくなど同JAの物産を直売した。
初日は食堂自体が過去最多の人出を記録したといい、予定の300食を超える400食を完売した。休日や在宅勤務者が多い金曜日の3日も250食を売り、合計で当初予定の600食を上回る650食を完売した。社員間のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で一気に広まり、行列が絶えなかった。
十勝品質事業協同組合のモールウオッシュチーズのラクレットの実演試食も人気で、当初予定していなかったステーキ重にラクレットチーズをかけるサービスも評判に。社員は「肉の柔らかさがちょうどいい」「チーズとの相性が最高」などと喜んで舌鼓を打った。
同振興局の食・観・連推進室の大須賀康高さんは「値段(1280円)も気にせずに多くの社員に食べてもらった。観光やふるさと納税のPRパンフレットなども全て配布し、PRにつながった」と話していた。
(原山知寿子)