十勝川中流部市民協働会議が河川の汚泥撤去
十勝川中流部市民協働会議(代表・柳川久帯広畜産大副学長)は29、30日、8月の台風による増水で浸食された十勝川相生中島地区の河川敷で道路の汚泥処理や倒木の除去を行った。NPO法人十勝多自然ネット(西江靖幸理事長)と協力し、市民団体が重機を使った災害復旧に取り組んだ。
同会議は2012年に発足し、十勝川の河川環境整備に取り組んでいる。帯広農業高校(二木浩志校長)と連携し、札内川と帯広川の合流地点に近い同地区の湿地で魚類調査を行っている他、タンチョウの給餌場も設置。台風の影響で両箇所に行くまでの道路に被害があり、応急処置を行うことを決めた。
今回は同ネットからバックホーとブルドーザー各1台を無償で借り、8人が汚泥や流木の撤去、砂利道の整備に汗を流した。
魚類調査を行っていた湿地は全体に30センチほど汚泥が堆積し、沼の面積も3分の2ほどになっていた。同会議事務局員の和田哲也さんは「復旧作業の規模としては小さいが、市民の憩いの場としての河川環境を少しでも取り戻せれば」と話していた。(松村智裕)