台風被害、16日に激甚指定
安倍首相「復旧に全力」
安倍晋三首相は14日午前、台風10号による被害状況を視察するため、北海道を訪れた。首相は農業関係者や自治体首長との協議後、中札内村で記者団に「被災された方々が一日も早く元の日常に戻れるよう、インフラの復旧・復興、なりわいの再建に向け全力を尽くす」と表明。北海道などの被災地について、16日の閣議で激甚災害指定を行う方針を明らかにした。
首相は「広範な地域ですさまじい台風の爪痕を目の当たりにした」と強調。その上で、「全国規模で道路、河川、橋などのインフラや農地、農林水産施設など、災害復旧需要への支援を拡充するとともに、被害の大きな自治体の中小企業への支援を厚くしていく」と語った。
首相は、農業や畜産業に大きな被害が出た帯広市周辺の被害状況を陸上自衛隊のヘリコプターで上空から確認。農業関係者との車座集会、高橋はるみ知事や地元市町村長との会合にも相次いで臨み、国の支援について意見を交わした。
首相は午後に岩手県へ移動して視察を続ける予定だったが、悪天候を理由に中止した。(時事)
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