農業施設損壊19件報告 大樹町議会
【大樹】町議会定例会は5日午前10時に開会した。酒森正人町長は行政報告で、17日の台風7号の被害について報告した。
停電は町内全域で発生。農業では施設の一部損壊と倒壊が19件、飼料用トウモロコシの倒伏などが570ヘクタール、生乳の廃棄が4件で8・5トンあった。林業では町有林、民有林計314ヘクタールが被害を受け、水産業では流木漂着の影響があり、町有施設も複数破損した。
酒森町長は農作物の生育に触れ、「畑作物を中心に厳しい状況。必要に応じて関係機関と対応を協議したい」と述べた。
また、台風10号に関しては断水、農地への冠水、道路流出、流木漂着があり、「大きな被害を確認している。詳細は調査中で、まとまり次第報告したい」とした。町内のヌビナイ橋付近の崩落により男性1人が犠牲になったことについては「尊い人命が奪われた。心からご冥福をお祈りする」と述べた。議事に先立ち、全員で黙とうを捧げた。(伊藤亮太)