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むつみのクリニック9月開院、中村さんの下宿・自立ホームも

完成した施設を前に立つ長沼氏と中村氏(左から)

 十勝で数少ない児童精神科専門医の長沼睦雄さん(60)=道立緑ヶ丘病院勤務=が運営する「十勝むつみのクリニック」の施設が、帯広市西10南5で完成した。9月1日に診療を開始する。

 長沼さんが院長を務め、児童も成人も診る。長沼さんは発達障害や発達性トラウマなどの診断治療に力を入れており、日本でも数少ないHSP(敏感すぎる人)の臨床医。対処療法と伝統医学などの原因療法を合わせた「統合医療」を展開する。当事者研究やピアカウンセリングの運営、性加害・被害治療教育などにも取り組む考えだ。

 アグリ・ファクトリー(帯広、中村嘉久社長)が建設した木造2階建ての1階部に入居する。

 2階は中村社長の妻で、長沼さんと親交のある中村千代子さん(63)が10~30代の女性専用の民間自立ホーム(下宿)「風來笑」をクリニックとは別運営で9月に開く。7万円以下(食事込み)で自立をサポートする。中村さんは「生きづらさを感じている人が前に進む一歩になれば」とする。

 クリニックも自立ホームも28日午前10時~午後5時に内覧会を行う。問い合わせはクリニック(0155・21・2211)、自立ホーム(0155・67・6065)へ。(佐藤いづみ)

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