「リアル野球盤貸します」 地域貢献で帯広至心寮
「リアル野球盤」で健康増進-。特別養護老人ホーム・帯広至心寮(帯広市西5南30、上杉正和施設長)は今年度、同野球盤を行うのに必要な用具一式と指導者、応援団の人員などをまとめて貸し出すユニークな地域貢献事業を始める。障害者や高齢者団体などが対象で、限定で希望団体を募集している。
リアル野球盤は卓上で行う「野球盤」を基本とし、年齢、障害の有無を問わず楽しめるレクリエーションゲーム。こう配がついた投球器からボールを放ち、バッターはゴルフクラブのようなバットでボールを打つ。守備は必要なく、「1塁打」「ホームラン」「アウト」などと書かれた枠内にボールが入るかで打席結果が決まる仕組み。
帯広至心寮は社会福祉法人・真宗協会(帯広)が運営。昨秋、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの社会貢献事業の一環で、リアル野球盤の用具一式をプレゼントされ、使い方のノウハウも伝授された。「実際に体験したところ、予想以上に盛り上がった。楽しく健康増進を図れることを広く伝えたい」(上杉施設長)という。
費用は無料。年間数団体程度を予定し、募集を受け付けている。上杉施設長は「タイムリーな情報発信のために、専用サイト(http://shishin-korin.jimdo.com)も新たに開設した。地域貢献も含め、施設のことをもっと知ってほしい」と話している。
問い合わせは帯広至心寮(0155・22・5060)へ。(佐藤いづみ)