町長ゲストに「大人トーク」 上士幌中
【上士幌】上士幌中学校(関根秀実校長、生徒118人)で8日、講師と生徒が対談する「大人トーク」が行われた。竹中貢町長が初めてゲストとして招かれ、3年1組41人を前に行政の仕事から自身の生い立ちを語り、卒業前の生徒にメッセージを残した。
同校独自のキャリア教育の一環で、「町ふるさと納税・子育て少子化対策夢基金」のうち50万円を活用した事業。町内外から各分野で活躍する“一流人”を招き、生徒の勤労観や職業観の向上に役立てている。
竹中町長はこの日教室を訪れ、担任の石川晋教諭らと一問一答方式で対談。町長選への出馬の動機に始まり、町長としての業務や今後の展望、生まれ故郷での思い出など幅広く語った。
「ふるさと納税の使い道全てに町民は満足しているという自信はありますか」と生徒から鋭い質問が投げかけられると、「寄付金は子育てや教育に限らず、医療、福祉、産業など幅広く行き渡っている。より皆さんの目に見える形で発信したい」と説明する場面も。
勇気や好奇心を持って何かに挑戦することの大切さを呼び掛け、卒業を控える生徒に「君たちは多くの可能性を秘めている。それを柔軟な若い頃に見出してほしい。いずれこの地を離れたとしても、町の担い手として戻ってくると願っています」と期待した。(小縣大輝)