ウニ漁本格化 広尾
【広尾】広尾の冬の風物詩、ウニ漁が本格化している。厳寒の海にダイバーが潜り、エゾバフンウニを採取、町内の音調津漁港に水揚げしている。
栄養豊富な海藻を食べて育つ広尾のウニは身の色が美しく、甘みがあることで定評がある。今季の漁は7日から始まった。
最低気温が氷点下となる厳しい寒さの中、9日は午前8時ごろからダイバー2人が広尾の前浜に潜った。同10時ごろ音調津漁港に水揚げし、共同作業所で待ち受けた漁業者約10人が大きさを測りながら選別した。
広尾漁協では大きさが5センチ以下のウニは海に戻しているほか、稚ウニも放流して資源増大に努めている。その成果もあり毎年の漁獲は20トンほどと安定している。
同漁協うに部会の笠置克美部会長は「大きさ、量ともにしっかりしている」と話していた。漁は春先まで続く。(伊藤亮太)