大津の絵馬、鑑定団のお墨付き まちマイ豊頃編
大津稲荷神社(町大津寿町101、赤澤公麿宮司)には、“お宝”として人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系列)でも紹介された、アイヌの人々の生活を描いた絵馬「カムイノミの図」が眠っている。
幕末から明治初期にかけ活躍した浮世絵師・画家の河鍋暁斎(1831~89年)の作で、道有形指定文化財にも指定。番組は2月に放送され、「200万円」の価値があるとの結果が出された。その後、番組を見た人から「これからも絵馬を大切にしてください」と支援の寄付金が届いたり、「実物を見せて欲しい」と、実際に同神社を訪れる人もいたという。
赤澤宮司は「田舎の神社にもこんなお宝があるんだと多くの人に知ってもらえればと思い、鑑定を依頼した」とし、「以前、浮世絵に詳しい人に『国内なら1000万、国外なら億はくだらない』と言われていた。思ってたよりも金額が低く少しがっかりした」と、複雑な胸の内をのぞかせていた。
現在、絵馬は神社の本殿に奉納。赤澤宮司は「拝観料などをいただいて絵馬を公開することなども考えるが、管理方法、経費の問題などがあり難しい」と話していた。(千喜良大輔)
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