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受賞励みに意欲新た 十勝環境賞・福祉賞・福祉奨励賞授賞式

盾を手にする受賞各団体の関係者ら。左から林社長、加藤副会長、村上会長、葛西前部長

 環境・福祉分野の優れた活動を顕彰する「第16回十勝環境賞・十勝福祉賞・十勝福祉奨励賞」(十勝毎日新聞社主催)の授賞式が、15日午後2時から帯広市内の北海道ホテルで開かれた。顕彰された3団体が、受賞を励みに一層、活動に力を入れることを誓った。

 今年度は十勝環境賞に「十勝川魚つきの森推進協議会」(豊頃町、茅野優会長)、十勝福祉賞に「アレルギーを考える会」(帯広市、村上尊子会長)、十勝福祉奨励賞に「足寄高校ボランティア部コロポックル」(米川透伊部長)が選ばれた。

 授賞式には各団体の代表者ら約30人が出席。十勝毎日新聞社の林浩史社長が「受賞を契機に、活動にさらなる精進を」とあいさつし、盾と副賞を各団体の代表者に送った。

 選考委員による経過報告では、環境賞について中野益男帯広畜産大学名誉教授が、福祉賞と福祉奨励賞については畑中三岐子帯広市社会福祉協議会会長がそれぞれ説明。冨樫崇十勝総合振興局保健環境部環境生活課長が祝辞を述べた。

 各団体を代表して、十勝川魚つきの森-の加藤敏副会長が「賞に恥じぬよう頑張りたい」、アレルギーを考える会の村上会長が「今後も楽しい食の提案をしていきたい」、コロポックルの葛西亮太前部長が「受賞は先輩たちの頑張りもあってこそ」と謝辞を述べた。

 活動発表も行われ、各団体がスライドやDVDの映像を交えて報告。各発表の終わりには、各団体の発足や活動などに関わりのある行政団体の職員からメッセージが送られた。最後に、吉村典子帯広大谷短大名誉教授があいさつした。
(大木祐介)

 受賞団体紹介

<十勝環境賞>
十勝川魚つきの森推進協議会
 豊頃は十勝川最下流部に位置し、秋さけを中心とした漁業は地域の基幹産業の一つになっている。森と海の生態系は、川で結ばれており、魚にやさしい緑豊かな環境を次世代へ継承しようと2005年、道の事業認定を受けて協議会を立ち上げた。植樹祭には大津漁協、十勝広域森林組合、豊頃町農協などが参加し、地域ぐるみで取り組んでいる。


<十勝福祉賞>
アレルギーを考える会
 アレルギーを持つ子供の母親らが学習を通じてアレルギーを克服しようと1987年に結成した。当時、アレルギーへの社会的な理解が確立されておらず、先駆的な取り組みだった。学習会、料理講習会などを行い、行政の協力も受け、地域の信頼を獲得してきた。成人アレルギーにも対応し2006年に「十勝アレルギー児を持つ親の会」から現在名へ改称した。


<十勝福祉奨励賞>
足寄高校
 足寄高校旧家政科の生徒が1986年自発的に立ち上げた。29年間にわたって地域と連携しながらボランティア活動を続け、地域へ貢献してきた。活動先は、足寄町介護の会、足寄ライオンズクラブ、足寄町、帯広開発建設部、道立足寄少年自然の家と幅広い。部員は、奉仕の心を養い、コミュニケーション能力を高めるなど自己研鑽にも努めている。



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