ジャガイモの収穫本格化 士幌で無人トラクターも
【士幌】十勝管内で、ジャガイモの収穫が本格化している。士幌町ではGPS(全地球測位システム)を搭載したトラクターを活用する農家も見られ、ポテトチップの原料となるジャガイモを次々と掘り出している。
町内では今年度、JA士幌町や三菱農機販売帯広営業所(芽室)などの関係機関が連携してロボット技術の導入実験に取り組んでいる。町平和地区でジャガイモ6・7ヘクタールを栽培する波多野農場(波多野勝さん経営)は実証実験を行う農家の一つで、早いものは7月下旬から収穫を始めた。
運転者が手を離した状態でも自動で真っ直ぐに進むトラクターが作業に一役買っている。収穫機の上では、波多野さんの家族らが規格外のイモや混ざった葉などを手際よく選別した。勝さんの長男周平さん(36)は「干ばつによる影響もあったが、例年並みの収量を期待できそう」と話す。収穫は10月上旬まで続く見通し。(小縣大輝)