池田で観測史上最高37・1度
十勝管内では5日、強い日差しやフェーン現象などにより気温が上昇し、各地で猛烈な暑さに見舞われた。午後0時50分までの管内の最高気温は池田で37・1度を記録し、観測史上最高。この他幕別町糠内、更別、とかち帯広空港など5地点で観測史上最高となった。7月12日以来、今年2回目の「猛暑日」となった。管内19地点中、豊頃町大津、上士幌町糠平を除く17地点で真夏日を記録した。
十勝ぐったり 猛暑で救急搬送も
池田で観測史上最高気温を記録するなど各地で猛暑日や真夏日を記録した5日、管内では熱中症とみられる救急搬送が幕別町で1件あった。
帯広測候所によると、強い日差しと西からの山越えの暖かい風が入り込むフェーン現象、北海道にかかる前線による暖域に入ったことの三つが気温が上昇した原因。
暑さをしのごうと家電やグッズの売れ行きが好調。「扇風機など相変わらず台数が出ている」(100満ボルト帯広本店)、「水枕、扇風機、水にぬらして首に巻くタオルなどのグッズが売れている」(DCMホーマック稲田店)。
5日は1年で2回目の土用の丑の「二の丑」に当たり、帯広市内の老舗飲食店「はげ天」(矢野整社長)では午前中からうな重の注文が相次いだ。矢野社長は「暑さのためか、来店客よりも出前や持ち帰りの注文が多い」と言い、「暑い時こそスタミナの付くうな重や豚丼を食べようとする人も多い」と話していた。
同測候所によると、6日は十勝北部を中心に天気が崩れ、帯広は曇りで昼すぎから雨、所によっては雷を伴う。予想最高気温は29度。(大谷健人)
◆熱中症に注意を
・熱中症予防情報-環境省ホームページ
・熱中症対策リーフレット-消防庁ホームページ