青少年コーラスグループを結成 浦幌
練習に励む団員たちと指導に当たる三浦さん（右）
【浦幌】浦幌小学校で合唱クラブの指導に当たり、３月末に定年退職した元教員の三浦智さん（６０）＝幕別町在住＝が、同校児童や卒業生で浦幌中学校に進んだ生徒など教え子の要望を受け、新たに「浦幌青少年コーラス（ＵＳＣ）」を結成した。三浦さんは週１回ペースで幕別の自宅から浦幌へ通い、子供たちの練習を見守っていく。
三浦さんは２００７年に浦幌小に着任し、授業を通じて合唱を指導。合唱に興味を持った当時の児童たちで同校に２０年ぶりの合唱部を復活させた。三浦さんは３０年ほど前にも同校で合唱を指導しており、親子で指導を受けた人もいる。
三浦さんが定年退職すると合唱の指導が受けられなくなることから、児童・生徒たちが１月、三浦さんに「もう一度、合唱をやりたい。歌いたい」と継続を要望。三浦さんは、新たな活動の場として保護者の協力を得ながらコーラスグループを結成することにした。
５月中旬にＵＳＣの結成総会を開催。団員は小・中学生１６人で、ピアノ伴奏は浦幌小の中村怜華教諭が担う。今年度は毎週水曜日に練習を重ね、今月２８日の十勝合唱祭、１０月の町文化祭などに参加する予定。
最初に指導継続を要望した関有伽さん（浦小６年）は「また歌いたかったので本当にうれしい」と笑顔。三浦さんは「児童合唱の輪を浦幌から広げ、歌の楽しさを子供たちに伝えたい」と意気込んでいる。
入会希望や問い合わせなどは浦幌小の中村教諭か三浦さん（自宅０１５５・５６・５８６２、携帯電話０８０・４５０５・５４１９）へ。（広橋基嗣通信員）
