ミニチュアボトル収集1000本 浦幌の福沢さん
【浦幌】町内在住の無職福沢利一さん(72)は、趣味で集めたミニチュアボトルが約1000本に上る。美しさに引かれ、半世紀近くにわたる収集で、自宅の居間に手作りしたコレクション棚には、高さ10センチ程度のウイスキーなどのボトルがずらりと並ぶ。福沢さんは「これからもまだまだ集めたい」と意気込んでいる。
福沢さんがミニチュアボトルを集め始めたのは47年前。酒屋で見つけるたびに購入したり、知人から贈られたりなどさまざま。ボトルはウイスキーやブランデー、ワインなど洋酒にとどまらず、日本酒や焼酎まで幅広くそろえている。
高さ10~15センチほどのボトルは、形が通常のボトルを小さくしたものから、バイオリンやサクソフォンなどミニチュア楽器の一部の形をしたものの他、ゴルフバッグの形をした珍しいボトルも。NHKドラマ「マッサン」で人気となったニッカウヰスキーの「竹鶴」も収集されている。
福沢さんは「100本くらいは誰でもすぐに集められるが、それからが大変。飲み屋さんに通い続けて譲ってもらったものもある」と収集の秘訣(ひけつ)を披露。自身が飲むアルコールはビールが好きという福沢さんだが、自宅に遊びに訪れた友人がミニチュアボトルを見て飲みたいと言っても「駄目」と断り続けているという。
コニャックなど福沢さんのコレクションの一部約200本は町立博物館「ぷちミュージアム」の一環で同館に展示されており、一般来館者もミニチュアボトルの魅力を楽しめる。期間は今月末まで。同館の持田誠学芸員は「ミニチュアボトル自体が貴重。コレクションの楽しさを感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは、同館(015・576・2009)へ。(円子紳一通信員)